中学受験が家計に与える影響と、FP的家計戦略
こんにちは。
中学受験生を持つ父として、そしてFP・税理士としての視点から、今回は**「教育費が家計に与える影響」**と、それにどう戦略的に向き合うかをテーマにお話しします。
■ 中学受験が家計に与える“5つの圧力”
中学受験が始まると、家計には目に見えるもの・見えないもの、さまざまなプレッシャーがかかってきます。
我が家で実際に感じた主な影響は、以下のとおりです。
✅ 支出が増えるもの
- 通塾のための交通費
- テストのご褒美にかかる外食費
✅ 支出が減るもの
- 家族旅行費(受験期間中は旅行を凍結)
✅ お金以外のコスト
- 塾弁づくりや送迎にかかる“時間”の負担
中学受験は、ただ“お金がかかる”というだけでなく、家族の生活全体に影響を及ぼすライフイベントだと実感しています。
■ FP的に考える「守る支出」と「見直す支出」
我が家では、受験期に入る前に固定費の見直しを徹底しました。
- 生命保険料の見直し
- 通信費の削減
- 教育費支出の予算化と管理
一方で、「ここは削らない」と決めていたものもあります。
それが、子どもへの教育投資と、親自身の学びです。
中学受験の教材やテストを、できる限り私自身も目を通すようにし、
「せっかくお金をかけるなら、親も教養を深めよう」
というスタンスで臨みました。
特に国語と社会は、大人が学んでも得るものが多く、“親の教養アップ”という副産物まで生まれました。
■ 教育費の“見せ方”で、子どもの意識も変わる
塾代などの教育費は、あえて子どもに見せるようにしています。
「これだけのお金がかかっているよ」と伝えることで、
- お金の価値や重みを実感する
- 親が真剣に支えているとわかる
- 勉強を“やらされる”のではなく“意味づけ”できる
といった効果がありました。
子ども自身が「投資されている」と感じられるようになると、
勉強に対する姿勢にも自然と変化が出てきます。
■ 教育費と資産形成、どうバランスをとる?
中学受験には確かに大きな費用がかかります。
ですが、本当にお金がかかるのは中学入学後以降です。
だからこそ、我が家では教育資金のための“無駄な支出”がないか再点検しました。
また、FPとして特に伝えたいのは:
教育資金の運用に、元本割れリスクのある商品(株式等)は避けるべき
という点です。
教育費は「時期が決まっている」「待ったなしで必要になる」性質のお金です。
積立NISAやオルカン投資はとても有効ですが、目的と期間が合っているかは常に意識すべきだと考えています。
■ まとめ:中学受験は「家計管理力」が試される
中学受験は、家計にプレッシャーをかけるだけでなく、見直すチャンスでもあります。
- どこを守って、どこを削るか
- お金の使い方に納得感を持てるか
- 家族全員が納得して“投資”できているか
これらを意識することで、家計はぶれずに、安定したまま受験に臨むことができるはずです。
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