連結決算担当に向くのはどのような人でしょうか?
連結決算業務に向く人とはどのような人でしょうか? 一般的には以下のようなスキルや能力を持った人であるようです。
・高度な会計知識
・システム操作スキル
・分析力と問題解決能力
・コミュニケーション能力
・チームワークと協調性
・スケジュール管理と時間管理能力
・細部への注意力と責任感
・学習意欲と変化への適応力
完璧な経理パーソンですね。経理に留まらず、社会人として完璧な人である気がします。
実際のところ、連結決算業務を任される人は
- 他社で連結決算の実務経験を有する人
- 親会社の単独決算を広範囲で理解している人
- 子会社の単独決算に従事し、全体と詳細を理解している人
- 連結会計を深く理解している人
のいずれかに該当する人だと思います。
最初は一部の条件しか満たさなくても、実務を通じて業務の幅を広げ、不足するスキルを身につけ、前述の「完璧な経理パーソン」を目指していくというイメージです。
「高度な会計知識」を例に挙げて考えてみますと、
・日本の会計基準への理解を深める、理解の範囲を広げる
・国際財務報告基準(IFRS)や米国会計基準(USGAAP)の知識を持つ、増やす
・会計基準の変化を理解し、それに対応する(変更前/変更後の基準を正しく理解することが前提)
・対応にあたって公認会計士と対峙する
というようなことをやっていくことになります。「完璧な経理パーソン」が自動的に、または強制的に育成される状況とも言えます(別項も同様ですね)。
連結決算を始めてからしばらくの間は、その大変さに辛い思いをすることも多いことでしょうが、「完璧な経理パーソン」に近い、またはその素質があると認められたのだと前向きに捉え、連結決算に臨むようにしたいものです。
連結決算を任されるのは高度なスキルを持っていると認められているか、将来持つことを期待されている人であると理解して、楽しく連結決算をやっていきましょう、というお話でした。