vol-013|わかっていたはずなのに…「まだいける」と期待してしまう親の心
「クラスが下がります」と言われたとき、ある程度の覚悟はできていたつもりでした。
でも、心のどこかでは、「うちの子なら、まだ持ちこたえられるんじゃないか」「ギリギリ、いけるかもしれない」と思っていたのも事実です。
その淡い期待が崩れた瞬間。
頭では受け入れても、胸の中ではザラザラとした感情が残りました。
親って、どうしても、子どもに“自分の理想”を重ねてしまうことがありますよね。
「あなたなら、きっと大丈夫」と言いながら、それは子どもへの励ましであると同時に、自分自身を信じたい気持ちでもあるのかもしれません。
「今の実力では難しい」「このままではクラスが下がる」
そんなことは、塾のテスト結果を見れば一目瞭然だったのに、それでも私は、「まだいける」と思ってしまっていました。
でもきっと——
親である私たちが子どもに期待をしてしまうのは、
それだけ子どもを信じている証なのだと思います。
それだけ真剣に、目の前のわが子と向き合っているということなのだと思います。
だから、もしあなたが今、同じように「まだいける」と信じていた希望が崩れて落ち込んでいたとしても、
それは決して間違ったことではないと思うのです。
子どもに向けていたその想いは、愛情からくるものであり、
あなたが本気で寄り添っている証ですから。
焦らなくて大丈夫。
落ち込んでしまう自分を、責めすぎないでくださいね。
——あなたのその気持ちも、ちゃんと正しいのです。
このお話は、「中学受験365日戦記」第3話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。
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👉 中学受験、父と子の365日戦記|第3話を読む
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