vol-021|「小学生なんだから」と思えたとき、少しだけ優しくなれた
ある日の夜、子どもがプリントを開いたまま、ぼんやり天井を見上げていました。
「やる気がないわけじゃない」
「でも、すぐに取りかかれるほど強くもない」
そんな空気が、部屋中に漂っていました。
私は声をかけようとして、言葉に詰まりました。
何を言ってもきっと響かないし、きつく言えば反発されるのは目に見えている。
一方で、何も言わずにいると「やらないまま終わってしまうかも」という不安もある。
そんな堂々巡りのなかで、ふと思ったんです。
そもそも自分が小学生のころ、そんなにストイックに勉強していただろうか?
大学受験ですら、復習を徹底できていた記憶なんて、ほとんどない。
それを今、目の前の小学生に求めている――
そう考えたとき、少しだけ気持ちがほぐれました。
「小学生なんだから」
そう思えたとき、不思議と肩の力が抜けて、
優しい声をかけることができたんです。
もしかしたら、あなたにもそんな瞬間があるかもしれません。
焦りや不安が膨らむときこそ、少しだけ「小学生なんだから」と思えると、
ほんの少しだけ優しくなれるかもしれませんね。
このお話は、「中学受験365日戦記」第4話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。
息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第4話を読む
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