vol-036|「やらなきゃいけないことは分かってる」…その一言に救われた

ある日、いつものように塾の宿題が終わっていないことに気づいて、
「このあと、どうするつもり?」と声をかけようか迷っていました。

でも、そのときでした。
子どもがこちらを見ずに、ぼそっと言ったんです。

「やらなきゃいけないことは、分かってるよ」

怒るでもなく、開き直るでもなく。
静かに、自分に言い聞かせるようなその声に、私はハッとしました。

「ちゃんと分かってる」
それだけで、十分だったんだと思います。

何もしていないように見える時間にも、
子どもは自分のタイミングで、少しずつギアを上げていこうとしている。
それは、こちらが思うよりずっと繊細で、時間のかかるプロセスかもしれないけれど──
そこに、たしかな“自走の芽”があった気がしました。

無理に急かさなくてよかった。
そう思えた瞬間でもありました。

—— あなたにも、そんな瞬間がすぐそこに迫っているかもしれません。

このお話は、「中学受験365日戦記」第8話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。

息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第8話を読む

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