vol-007|「テスト前日なのに、勉強しない息子」──苛立ちと焦りの正体

塾の公開学力テスト。
中学受験を意識するようになってからは、その一回一回がとても大切に感じられるようになりました。

そんなテストの前日。
「少しでもいいから、最後に見直してほしいな」──そんな思いを胸に、そっと見守っていたつもりでした。
でも、当の息子は勉強する様子もなく、リビングでゆったり過ごしています。

本人いわく、「もうやることは終わったから」──。

本当にそうなのでしょうか。
親から見ると、まだ不安な単元や、確認しておきたい問題がたくさんあるように思えてしまいます。
にもかかわらず、本人はもう勉強を閉じてしまう。

そんな姿を見ると、つい心がざわついてきます。
「ちょっとくらい見直した方がいいんじゃないの?」と声をかけたくなってしまう。
それでも我慢して見守ると、苛立ち、不安、焦りが心の奥からこみあげてきます。

でも……その感情の正体って何なのでしょうか。

「テストで良い点を取ってほしい」
「合格のために、今できることは全部やってほしい」
「ここでミスして落ち込んでほしくない」
そんな願いがある一方で、
「点数が悪かったら、やっぱり親のサポートが足りなかったのかなと思ってしまう」
そんな不安や自責の念があることにも、ふと気づきました。

あの日の息子は、笑顔で「もうやったから大丈夫」と言っていました。
その笑顔を、私はちゃんと信じられていたかな……と、あとになって思いました。

もしかしたら、必要なのは「もう少し頑張らせること」ではなく、
「信じて見守ること」だったのかもしれません。

そして、そんなふうに揺れてしまう自分を、否定しすぎずに受け入れることも。
きっと、同じように感じたことのある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。


このお話は、「中学受験365日戦記」第2話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。

息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第2話を読む