vol-008|「勉強体力」がない息子、「我慢体力」がない親
中学受験を意識し始めた頃、私が最初に驚いたのは、息子の「集中が続かないこと」でした。
15分、いや10分もしないうちに手が止まり、席を立ち、他のことを始めてしまう。
最初のうちは「気分転換かな」と思っていましたが、何度も同じことが続くと、つい声が荒くなってしまうのです。
「ちょっとは我慢してやってごらん」
「もう6年生なんだから」
「いい加減にしなさい」
でも、ふと気づきました。
今まで毎日、そんなに長い時間、机に向かったことなんてなかったのです。
「勉強体力」がないのは、当たり前のことだったんですね。
それに気づいたとき、私は「親のほうにも、足りない体力がある」と思いました。
それは、「我慢体力」です。
成績が気になる。
塾からの宿題はどんどん増える。
目に見える結果が出てほしい――。
そんな焦りや不安が膨らむと、「もっとやって」「なんでできないの」と言いたくなってしまう。
「我慢体力」なんて、最初から鍛えられていなかったのかもしれません。
でも、親が我慢できなかったら、子どもにどうやって我慢を教えられるのだろう?
そんな問いが、心に残りました。
だから私は、「一緒に体力をつけていこう」と思うことにしました。
勉強体力がない息子と、我慢体力がない私が、並んで歩く。
できる日も、できない日も、親子で積み重ねていく。
きっと、そうやって少しずつ強くなっていくのだと信じて。
——あなたへ。
このお話は、「中学受験365日戦記」第2話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。
息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第2話を読む