vol-010|「怒りを堪えるオーラ」出てました…と言われた夜
「怒ってないよ、大丈夫」
そう言ったつもりでした。
でも——
あとで妻に言われました。
「オーラ、出てたよ。怒りを堪えてるの、バレバレだったよ」
中学受験という道のりを一緒に歩いていると、
息子の行動に苛立ちを感じてしまう日があります。
「なんで今それやるの?」「どうしてわからないの?」
そんな思いが、心の中でふくらんでいく。
でも、「頑張ってるのは分かってるし、怒っても仕方ない」と、
自分に言い聞かせて飲み込む。
言葉に出さず、表情も崩さず、我慢してやりすごす。
……つもりでした。
でも、伝わっていたんですね。
妻に言われて、ハッとしました。
「息子は何も言わなかったけど、ちょっと怯えた顔してたよ」
ああ、そうか。
怒らないことと、怒りを我慢することは、やっぱり違う。
たとえ言葉にしなくても、感情は空気にのって伝わってしまう。
特に、親から子へは、思っている以上に。
子どもは、まだ小さくて未熟です。
でも、親だって、完璧ではありません。
「親なのだから冷静でいなくては」と肩に力が入ってしまうと、
気づかぬうちに、まわりも息苦しくなってしまうのかもしれません。
だから、せめて自分の気持ちだけは、認めてあげたい。
「いま、ちょっとイライラしてるな」って、
心の中でつぶやくだけで、少し落ち着ける気がするんです。
もしあなたが今、
「怒らないようにしなきゃ」と頑張りすぎているのなら、
少しだけ、自分の気持ちにも優しくなってくださいね。
きっと、それだけで、子どもにもやさしくなれる気がします。
——あなたも、よく頑張っていますよ。
このお話は、「中学受験365日戦記」第2話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。
息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第2話を読む
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