vol-011|親の焦りは、子どもを追い詰めるかもしれない

中学受験が本格化するにつれて、私たち親の気持ちもどんどん熱を帯びていきますよね。

「次の模試こそは結果を出してほしい」
「ここで成績が下がったら志望校が遠のいてしまうかも」

そんな思いが心の中に浮かんでしまうこと、ありませんか?

息子が受験勉強に向き合う姿を見ながら、私は何度も「もっと頑張らせないと」と思ったことがあります。でもそれは、子どもの将来のためというより、私自身の不安をどうにかしたいからだったのかもしれません。

「志望校に受からなかったらどうしよう」
「この努力が報われなかったら」

そういった焦りが、無意識のうちに息子に伝わっていたのだと思います。あるとき、彼がふとこんなことを口にしたんです。

「…合格しなかったら、お父さん、がっかりする?」

何気ない一言でしたが、私は胸がギュッと締めつけられました。
知らず知らずのうちに、私は“合格しないとダメ”という空気を作っていたのかもしれない——そう気づいたのです。

本当は、どんな結果であれ、今この時期に子どもが必死に頑張っていること自体が、もう十分に尊いことなのに。

親の焦りは、子どもにとってプレッシャーになりうる。
そして、それが逆に、子どもの力を発揮しづらくさせてしまうこともある。

分かっているつもりでも、つい忘れてしまうこと。
でも、こうして気づけた日は、自分を少しだけ褒めてあげようと思います。

今日もまた、子どもと一緒に、前を向けるように。


このお話は、「中学受験365日戦記」第2話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。

息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第2話を読む

もし「うちの子のこと、誰かに相談したい」と思ったら、同じように中学受験を支えている親としてお話を伺います。
お気持ちを一緒に整理していきましょう →【無料相談】