vol-012|クラス落ち通告に、親が動揺してしまう理由

2025年3月25日、塾からの電話。
「4月からクラスがひとつ下がります」
——そんな連絡を受けたとき、私の心は静かに、でも確かに揺れました。

息子がどれだけ頑張っていたかを知っているからこそ、「しかたない」「当然の結果」とは思えませんでした。
本人にだって言い分はあるでしょうし、現実を受け止めるのに時間がかかるはずです。

それでも、親は一足先に現実を知らされるのです。
子どもにまだ伝えていない段階で、頭の中ではぐるぐると考えてしまいます。

「どう伝えるべきか」
「どれだけ落ち込むだろうか」
「これからのモチベーションに影響しないだろうか」——

情報を受け取ったのは自分なのに、主語はずっと「子ども」。
でも、実際には「私自身が動揺している」ことに、途中で気がつきました。

「この子、もう少しやれるはず」
「まだ希望はあったのに」——
親の想定が、数字という現実によって崩されてしまった瞬間でした。

きっと、子ども以上に親のほうが、受け止めきれていなかったのだと思います。
頑張っている子どもを信じたい。応援したい。
それと同時に、「やっぱり結果も欲しい」と、心のどこかで思っていたのかもしれません。

でも、親が動揺したっていいのです。
子どもが心を揺らすように、親だって揺れます。
むしろ、それだけ我が子のことを大切に思っているという証かもしれません。

——だから、大丈夫。
まずは、あなた自身の揺れ動いた心を、そっと受け止めてあげてください。


このお話は、「中学受験365日戦記」第3話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。

息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第3話を読む

もし「うちの子のこと、誰かに相談したい」と思ったら、同じように中学受験を支えている親としてお話を伺います。
お気持ちを一緒に整理していきましょう →【無料相談】