vol-015|親よりも、先生の言葉が響いたとき
勉強の話をしているとき、息子がこんなことを言ったことがあります。
「先生が言ってたよ。“やればできる”って」
そのとき私は、少しだけショックを受けました。
「それ、私も前から言ってたよ」って言いかけて、飲み込みました。
親が毎日かけている声よりも、たった一言の先生の言葉のほうが、子どもには響くことがあります。
しかも、親の目の前でそれを言ってくる。
複雑な気持ちになったとしても、それは、きっと自然なことなんだと思います。
でも、心のどこかで、こんなふうにも思ったんです。
——その先生の言葉を、ちゃんと受け取れるくらいには、成長しているんだなって。
そう気づいたら、さっきまでのモヤモヤが、少しだけあたたかいものに変わっていました。
親がかけた言葉の全部じゃなくても、どこかで誰かの言葉とつながって、子どもの中に届いていくなら、うれしいなと思えました。
親としてはちょっぴり切ないけれど、でもそれもまた、成長の証なのかもしれませんね。
このお話は、「中学受験365日戦記」第3話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。
息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第3話を読む
もし「うちの子のこと、誰かに相談したい」と思ったら、同じように中学受験を支えている親としてお話を伺います。
お気持ちを一緒に整理していきましょう →【無料相談】