vol-017|「少し易しい内容」が、子どもを前向きに変えた理由

春期講座の初日。
その日、息子が受けた授業は、これまでよりも少しだけ易しい内容でした。

レギュラー授業からクラスが変わり、教材も変わり――。
正直、落ちた…という気持ちが、どこかにありました。

でも息子は、その“少しだけ易しい授業”から帰ってくると、明るい表情でこう言ったんです。

「今日のテスト、結構できたよ」
「先生がこんな話しててね…」と、授業の内容を楽しそうに話してくれました。

それまでの塾通いでは、疲れた顔で黙々と宿題に向かい、なんとかやり切る――そんな日々が続いていました。
だからこそ、この笑顔が、そして“できた”という実感が、どれだけ子どもの気持ちを変えるのか、身に染みてわかった気がします。

「少し易しい内容」が、「できた!」という感覚を育て、
「話したい!」という前向きな気持ちを引き出してくれる。

子どもにとって“ちょうどいい”は、親の想像より、少し下かもしれません。
サクサク解けると、気持ちが上向く。気持ちが上向くと、また挑戦したくなる。
そんな小さな循環が、自信と笑顔を育ててくれるのだと思います。

クラス落ちではなく、「自分のリズムに戻るチャンス」だったのかもしれない――
そんなふうに思えるようになった春でした。

焦らなくて大丈夫。
笑顔はきっと、少しずつ戻ってきます。

このお話は、「中学受験365日戦記」第4話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。

息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第4話を読む

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