vol-020|「言えば反発、言わなきゃやらない」親子の堂々巡りの日々
「復習したの?」「間違えた問題、やり直した?」
つい、言ってしまうこと、ありますよね。
でも、言えば反発されてしまうし、言わなければやらない。
……やってくれる日もあるけれど、やらない日もある。
この“やるかやらないか”の不安定さが、親としては何よりも不安のもとになります。
言い方に気をつけて、やさしく声をかけてみても、子どもにはうまく届かなかったり、逆効果になってしまったり。
こちらが思っている以上に、言葉って難しいものですよね。
「やる気があるなら、自分でやるはず」
「やらないってことは、やる気がないのかな……」
そんなふうに思ってしまう日があるかもしれません。
でも、自分自身の学生時代を振り返ってみると、どうだったでしょう。
毎日きちんと計画通りに復習して、抜かりなく準備していたかというと……そんなこと、なかったなぁと思い出します。
やりたくない教科は後回しにして、試験の直前に詰め込んでいたり。
それなのに今、自分の子どもには毎日しっかり復習してほしい、と思っているんですよね。
わかっていても、つい口にしてしまう。
そして反発されて、落ち込んで、また同じやりとりを繰り返してしまう。
堂々巡りのように感じられて、ため息が出る日もあります。
でも、そんな日々のなかにも、きっと少しずつ進んでいること、あると思うんです。
反発されたあとに、そっと机に向かっている日がある。
声をかけなくても、自分から始めていることがある。
そんな瞬間を見つけたとき、うれしくなりますよね。
だからきっと、堂々巡りに見えても、少しずつ親子で歩んでいるんだと思います。
完璧な言葉をかけられなくても、毎日の声かけに悩んでも、
そのすべてが、子どもとの時間を紡いでいるのだと、そう信じたいですね。
このお話は、「中学受験365日戦記」第4話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。
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👉 中学受験、父と子の365日戦記|第4話を読む
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