vol-023|「国語の点数が不安定」──でも、それって“普通”なのかもしれない

「また国語の点数が悪かった…」

成績表を見るたびに、何とも言えない気持ちになるのが国語という教科です。
なぜこれほどまでに、安定しないのでしょうか。

答えはひとつではないと思います。
でも、ふと思い返してみてください。

子どもたちが解いているのは、数十年前に書かれた小説や、人生経験の豊富な大人が書いた論説文だったりします。
登場人物の心情は複雑で、文体も語彙も、今どきの子どもには馴染みがないことも多いのです。
しかも、記述式の問題では「大人だったらこう答える」という模範解答が、あまりにもしっかりと用意されています。

…そんな問題を、小学生が解いているのです。

点数が安定しないのは、むしろ“普通”なのかもしれません。
そう思えると、少しだけ心が落ち着きます。

もちろん、「じゃあこのままでいい」とは思えないこともありますよね。
「読解力をつけてほしい」「記述で点を取れるようになってほしい」
親としての願いも、不安も、よくわかります。

でも同時に、こうも思うのです。
「この時期に国語で悩んでいる子って、たぶん多い」
「中学受験の国語って、ほんとうに難しい」

そうやって少し俯瞰してみると、子どもの努力や挑戦が、また違った形で見えてくるかもしれません。

点数という結果に振り回されすぎず、
「今は、こういう時期なんだ」と、少しでも思える瞬間がありますように。

——そんなふうに願っています。

このお話は、「中学受験365日戦記」第5話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。

息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第5話を読む

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