vol-034|「受験生だから当然でしょ」とは思えなかった親の本音
「受験生なんだから、当たり前でしょ」
そんな言葉を、どこかで耳にしたとき、
私はどうしても頷けませんでした。
たしかに、受験生なのだから勉強するのは当然。
遊びたい気持ちを抑えて、机に向かう姿は立派で、
それが必要なことだというのも、頭では理解しています。
でも、目の前にいるのは、まだ小学生です。
この春からようやく、少しずつ自分で勉強の計画を立て、
わからない問題にもじっくり向き合おうとしている姿を見ると、
「当然でしょ」とは、どうしても言えませんでした。
それよりも
「よく頑張ってるな」
「えらいな」
と、心から思ってしまうのです。
“受験生”という肩書きで、その成長を当たり前にしてしまうのは、
どこか違うような気がしたのです。
—— けれど、ずっとのんびり見守っていられるわけではありません。
中学受験には、はっきりとした「期限」があります。
その期限までに、なんとか間に合わせてあげたい。
間に合わせなければという気持ちが、
ときに余裕を奪い、「当然でしょ」という思考へ向かわせてしまうこともあるのです。
やさしさと焦り。見守りたいという思いと、間に合わせたいという願い。
その間で揺れる日々は、きっと、誰にでもあるのだと思います。
—— あなたが、そんな気持ちに揺れるとき、少しでも心が軽くなりますように。
このお話は、「中学受験365日戦記」第7話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。
息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第7話を読む
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