vol-037|思春期の入り口で、子どもが話さなくなったとき
「今日はどうだった?」
以前なら、すぐに返ってきた言葉が、この頃は曖昧な返事に変わってきました。
ちょっと前までは、塾であったことをたくさん話してくれていたのに。
「◯◯くんがさ〜」「先生がこんなこと言ってたよ」
そんな会話がなくなっていくのは、思った以上に寂しいものですね。
気がつけば、表情も少しずつ変わってきました。
イライラしているわけじゃないけれど、話しかけにくい雰囲気がある。
こちらが探りながら会話をするような日もあります。
きっと、子どもなりに心のなかに整理しきれないものが増えてきているのかもしれません。
友だちとの関係、授業のこと、成績へのプレッシャー、そして親の視線──
全部を言葉にして表現するのが難しい時期なんですよね。
それでも私たちは、「話してほしいな」と思ってしまう。
「聞かせてよ」と言いたくなってしまう。
でも、無理やり聞き出すことではないんですよね。
信頼は、静かな時間のなかで築かれていくのだと思います。
今はただ、「あなたのことを気にかけているよ」というメッセージが、
言葉よりも態度や空気感として伝わるように、そっと寄り添いたい。
それが、いつかまた言葉が戻ってくるきっかけになるかもしれませんから。
—— その日がくるまで、少し距離をとって、見守っていけたらいいですね。
このお話は、「中学受験365日戦記」第8話と連動しています。
あわせてお読みいただけると、きっと共感していただけることがあると思います。
息子の成績・宿題・感情…実際の家庭で起こったリアルな記録はこちら👇
👉 中学受験、父と子の365日戦記|第8話を読む
もし「うちの子のこと、誰かに相談したい」と思ったら、同じように中学受験を支えている親としてお話を伺います。
お気持ちを一緒に整理していきましょう →【無料相談】