AIソフトを作って、ココナラで5,000円で売ってみた

海外で1,700円のプロンプトを購入したことで、第1号商品の方針は「プロンプトを売る」から「プロンプトによって動くAIソフトを売る」へ変わった。
第1号として商品化されたのは、「副業のお金『お悩みはっきりくん』」だった。
ChatGPTから出される質問に答えていくと、副業のお金について抱えている悩みが整理され、最後にレポートとして出力される。
販売前のテストでは、レポートが完成するまで30分以上も質問に答え続けなければならない状態になったため、質問の進め方が修正された。
購入前に内容を確認できるサンプルレポートも用意され、販売価格は5,000円に決まった。
販売先として選ばれたのは、ココナラの「コンテンツマーケット」だった。
第1号商品を出品する
出品者登録では、当初予定していた「MK_Works」がすでに使われていたため、「MK_Lab」という名前が登録された。
商品名は、
副業のお金「お悩みはっきりくん」AIで悩みを整理するソフト
販売される本体は、ChatGPTへ読み込ませて使用するTXTファイルである。ただし、購入前の画面でTXTファイルを見せても、どのような結果が得られる商品なのかは伝わらない。
そのため、実際にソフトを動かして作成された3ページのレポートがサンプルとして用意された。
商品画像の準備まで進んだところで、出品作業はいったん止まった。ココナラにはAI生成コンテンツに関する規定があり、販売するTXTファイルではなく、商品ページに表示する画像としてAI生成画像を使う場合の扱いが判然としなかったためである。
ココナラ運営への問い合わせが行われ、回答を確認したうえで作業が再開された。商品説明、5,000円という価格、販売ファイル、サンプル、商品画像が登録され、2026年9月6日、出品手続きが完了した。
第1号商品が、初めて一般の購入者がお金を払って買える場所に置かれた。
出品された商品を見る
出品直後の商品一覧には、作成したサムネイルとともに「副業のお金『お悩みはっきりくん』AIで悩みを整理するソフト」が表示された。
価格は5,000円。出品者はMK_Lab。

その下には「JRA AI学習用データ」、さらに「七色の出馬表」が並んでいた。同じ画面を下へ進むと、リボ払い、借金、投資などを扱う商品も表示されている。
副業のお金について抱えている悩みを整理するAIソフトが、競馬のデータや借金についてのコンテンツなどとともに、「マネー・副業」という一つの売り場に並んだ。
そして出品手続きが完了した後、ココナラ内の他の商品やカテゴリについての調査が始まった。
出品後に始まった市場調査
カテゴリ別の商品数を確認すると、「育児・家庭・受験」は約393件、「貯金・節約術」は約149件だった。
一方、「マネー・副業」には約1,874件の商品が掲載されていた。
さらに「マネー・副業」の中を調べると、「副業・収入を得る方法」というカテゴリがあった。
そこには、
「1年間で1212万円ココナラで売り上げた再現性抜群のコンテンツ販売超裏技教えます!」
「元手100円からほぼ不労で年収1000万円になる方法【社不におすすめ】」
「Canva × GPT × Tシャツ販売で月5万円稼ぐ方法!」
「睡眠動画を10分で作成し月10万円稼ぐ方法」
といった商品が並んでいた。
扱われている方法は、AI、YouTube、Instagram、コンテンツ販売などさまざまだった。
一方、商品名には「月5万円」「年収1000万円」「10分で作成」「ほぼ不労」といった言葉が繰り返し登場する。
「お悩みはっきりくん」が提供するのは、副業について抱えている悩みを質問によって整理し、分析結果をレポートとして返すことだった。
同じ「副業」を扱っていても、目の前の商品一覧で前面に出されていたのは、悩みの整理や分析ではなく、具体的な「稼ぎ方」だった。
この売り場は、当時のMKとAIの会話の中で、『カイジ』の「地下帝国」にたとえられた。
MKの頭の中に浮かんだのは
「何かないのか……? 俺でもできて……AIを使えて……簡単で……月5万円くらい稼げる何かが……!」
と商品を探している人の姿だった。
実際の購入者が何を考えて商品を探しているのかは分からない。ただし、「副業・収入を得る方法」の商品一覧に、具体的な収入額や手軽さを訴える商品が多数並んでいたことは確認できた。
そして、この調査が行われたのは、「お悩みはっきりくん」の出品が完了した後だった。
商品を出すまで見ていなかったもの

MK
マーケットを見てなかったんですよ。
商品を作って、テストして、5,000円という値段を決めて、サンプルも用意して、出品までした。
そのあとで初めて、ココナラで実際に何が売られているのかをちゃんと見たんです。
もし最初にこの売り場を見ていたら、副業のことを真面目に分析して、悩みを整理するソフトを第1号として売ろうとは思わなかったかもしれません。
商品そのものについては、販売前から検討が続けられていた。30分以上かかるテスト版は修正され、価格が決められ、購入前に見せるサンプルも作られた。AI生成画像の扱いについては、ココナラ運営への問い合わせまで行われている。
一方、出品先で実際にどのような商品が売られているのかについての調査は、商品が完成し、出品された後に始まった。
そして市場調査の直後から、MKとAIの間で別商品の検討が始まっていた。
「副業について何に悩んでいるのかを整理する」という第1号商品とは違い、次に検討されたのは、「副業で稼ぐ方法を探している人」を対象にしたAIソフトだった。
今度は、先に市場を見ている。その市場に合わせて商品を考えている。
第1号商品を作ったときとは、順番が変わっていた。
ただし、この時点で出品されたばかりの「お悩みはっきりくん」は、まだ一つも売れていない。
